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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第25章 前世から※【宇髄天元】


火照った身体を冷まし落ち着きを取り戻し、ベッドに戻る。
キングサイズのでかいベッドの端ですやすやと眠っている波奈を見つめた。
同じ布団に入ろうと布団を捲り上げると、丸裸で隙だらけの波奈がいて、ギクリとしてしまう。
幼さも残る波奈の寝顔と、白く柔らかな彼女の肌には俺がつけた鬱血跡がところどころ散らばり、その姿でまた下半身がジンと疼くのに少し嫌気をさしながら布団に潜り込んだ。
波奈の温かな体温を感じる。

大切にしたい、大事にしたい。
傷がつかないように優しく抱いてやりたい。

初めて波奈と身体を交わしたとき、女の身体はこんなにも小さく、壊れてしまいそうなほど脆いものなのかと思った。
自身のモノをゆっくり挿入するときに、その痛みに涙する彼女を押さえつけこじいれることなど到底出来なかった。
ならば時間をかけて、彼女をゆっくりと解すしかない、と思った。
それには自分の理性との戦いではあるが、俺のを受け入れるためには致し方ない。

こちとら100年も一緒になるのを待ってたのだ。
ようやく出会ってから、教師と生徒であるがゆえにまた距離を保たねばならない3年間も加えて、俺の我慢強さは相当だ。

しかし、存外にも
性行為の快感を波奈に覚えさすことは随分と楽しくもあった。深いキスをするときは舌を同じように絡めること、声は我慢しないこと、気持ちいいところや痛いところはちゃんと教えること…
何度も何度も繰り返す前戯に必死についてくる様はもうとてもいじらしく可愛いくて堪らないのである。

波奈と出会う前までは、前戯なんて面倒だ、本番まですっ飛ばしてさっさと終わらせたいーーーと身勝手に思っていた異性との行為は、波奈と深く関わってから随分と俺は変わってしまったと思う。


波奈の寝顔を見ながら、確かな幸せを胸に感じてゆっくり瞳は閉じていった。


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