満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第24章 彼の欲しいものは※【宇髄天元】
「うん!」
キラっとした宇髄さんの返事が頭上から聞こえてきた。
ワクワクと楽しそうにわたしを見つめているのがわかる。
「このままする?寝る?どやってしてた?」
「…」
この変態、と思ったけど言い返す気力もなく、
「…このままで大丈夫です…」
と答えるのが精一杯だった。
後ろから抱きつかれ、片方の足の内膝に手を入れられ開脚させられている格好だ。こちらから宇髄さんのことが見えない方が、恥ずかしさは少しマシかな、とも思った。
おず…と筆を自分の中心部にゆっくりと滑らせた。
「……」
「……」
「……やっぱりむりぃ…」
ひん、と泣き言が漏れてしまった。
だってだって、自分で自分のところを弄っているのを見られるなんて。
「…焦らすなよ」
「っ、あっ、やっ…っ」
宇髄さんの手がわたしの筆を握っている手を覆い、グッと下着越しに筆が触れるように無理やりに抑えられた。
「…ここ?ここ弄ってたの?」
「んっ、んんっ…っ」
グリグリと下着越しに、波奈の陰核を刺激される。
宇髄さんの手によって。
「ほら、自分でしろよ」
ハア、と昂奮気味に、耳元で息吐くように囁かれた。
ゆっくり宇髄さんの手が離れていく。
波奈はもう仕方がなく、筆を動かした。
「っ…っ、ふ、っ…っう、」
筆の、柔らかな感触がもどかしくてそれがまた快感だった。
波奈は久しぶりのその感覚に、クラクラと目眩がしそうだ。
宇髄さんのパーカーを、思わずギュッと握りしめ、口元へ持っていく。声を我慢するためもある。
それと、このパーカーは、当時最も宇髄先生を彷彿するアイテムでもあったのだ。
…懐かしい。
学生の頃の一定の距離を保たれていた宇髄先生を、このパーカーを握りしめると、最も近くにいるような気がした頃をふと思い出した。