満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第24章 彼の欲しいものは※【宇髄天元】
恥ずかしくて真っ赤な顔で下を向く。
「…この下着、今日のために準備した?」
「…」
こくんと頷いた。羞恥でもう宇髄さんの顔は見れない。
「…すっげーかわい。いいな」
ツツ…とまたブラジャーをなぞるように指を滑らした。
胸がドキドキと高鳴る。期待と、少しの不安。
宇髄さんの誕生日だから、宇髄さんが 波奈が欲しい と何回も言っていたから、この日はそういうことを致すのだと承知していた。
普段は身に付けないような、少し冒険したような、フロントホックにリボンがついた、レースの桃色の下着と、サイドが紐のパンツで。
もう考えたら死ぬほど恥ずかしいけど、わたしがプレゼントという意味でのリボンだ。大学の友人と選んだ、というより友人がゴリ押ししてきたソレを、身につけるのは本当に恥ずかしいけど。
愛おしそうにツツ…と何度も何度も下着をなぞられる。
恥ずかしくて消えたいぐらいだけど、勇気を出して良かったなと思った。
…喜んでくれるのは、素直に嬉しい。
でも、下着の縁を何度も往復していやらしく撫でられ、その動きが焦らされているとわかるのに、そう時間はかからなかった。
宇髄さんの右手と左手は、身体のうち太もも、ブラジャーの縁をスリ…と優しく撫でられる。
でもそれは、わたしが最も触って欲しい箇所ではなく、内膝同士をモジ…と擦ってしまう。
「う、うずいさぁん…っ」
たまらず縋るように声をあげると、楽しそうにフっと宇髄さんが笑った。
「なに?…波奈、もっかいキスしよ」
「んっ、…ふ、あ」
もう一度顔を後ろに振り向かされて、深い口付けを交わしていく。
脳内がもうトロトロと蕩けていきそうだ。
絡み合う唾液はもうどちらのものかわからない。
波奈の舌も必死に宇髄さんの舌に絡みつく。
「ん、ひ、っ!」
宇髄さんは波奈の内膝に手を入れて、グッと外側に持ち上げた。
あまりの唐突の動きに、波奈は小さく悲鳴をあげる。