満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第24章 彼の欲しいものは※【宇髄天元】
宇髄さんの寝室は、キングサイズの大きなベッドと、その横に小さいチェスト、ウォークインクローゼットもついている。
薄いオレンジ色のライトが、宇髄さんの大きな手を柔らかく照らしている。
色が白く血管が浮き出ていて、ごつごつしてるけど長い指で、なんて大きく男らしい手なんだろう。
その手に後ろから抱きしめられて、わたしは宇髄さんのその手を見据えた。
その手がするりとわたしの顎を撫で、軽く後ろを向かせるように動く。
背が高い宇髄さんは、後ろからわたしの唇を捉えるのなんておちゃのこさいさいで、喰べるようにわたしにキスを落とした。
「…っ、は、…っ」
キスをするときはどうしても息を止めてしまう。
息苦しくてもう離して欲しくて、軽く抵抗するが、両頬を抑えられて簡単には離してくれなかった。
舌をねじ込まれ、口内をゆるゆると舌が這う。
びくりと反応する身体はだんだんと熱くなっていくのがわかった。
くちゅ、と唾液と舌が絡む音がして、その音が鼓膜に響いて、波奈の脳内は簡単に蕩けていく。
「…っぅ、ん、…っうず、…っ」
宇髄さん、と、その甘く蕩けるキスに歯止めをつけようと名前を呼ぶが、お構いなしでキスを求められた。
口の端しかトロっと唾液が溢れおちた。
「…波奈、かわい」
「はぅ、」
ようやく唇を離してくれて、もうわたしはそれだけでヘロヘロだ。
完全に力が抜けてしまった。
宇髄さんは、わたしの耳に唇を這わして、息を吹き込むようにそう言った。
かわいい、と。もう身体はピクンと脈打ち、反応してしまった。
宇髄さんの手がパジャマのTシャツを掴み、グインとそのまま上へあげられて強引にも優しく脱がされる。
恥ずかしくて慌てて胸を隠した。
「…波奈、これ…」
ツツ…とブラジャーの紐をなぞられた。