満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第24章 彼の欲しいものは※【宇髄天元】
「え、ローストビーフとか作れるんか?」
「お前の味噌汁一生飲みたい」
「このサラダデパ地下の?」
宇髄さんへの誕生日メニューは、
いつも好きだと言ってくれるお味噌汁に煮物に、普段と変わらないものも多かったし、日本食と洋食にチグハグだけど、始終感動してくれた。
大袈裟ですってば!とその度に返事をするし、もちろん大袈裟なんだけど、宇髄さんは本当に感動して全部食べてくれた。
わたしが作ったご飯を美味しく食べてくれる、愛おしい彼。
こういう風に誕生日を祝うのは、付き合ってから初めてだ。
なんて幸せなんだと思う。
ケーキはソファーに座って、シャンパンで乾杯して一緒に食べた。
ケーキは半分置いとこうと思ったけど、宇髄さんは全部食べた。あんなに夕飯も全部食べたから、宇髄さんのお腹はどうなっているんだろ?
「宇髄さん、誕生日おめでとう」
はい、と差し出したプレゼント。
「え?まだなんかくれんの?」
「いやいや…宇髄さん欲しいものないって言うから、本当に悩んだんですけど、わたしが欲しいものあげました」
「お、これお前とお揃い?」
「うん、触り心地が気持ちいいって言ってたから…
安物でごめんね」
「なーに言ってんだよ嬉しい、ありがとな」
宇髄さんはプレゼントの包装をほどき、ふわふわもこもこのジェラピケルームウェアを広げた。
サイズは1番大きいのをチョイスした。