満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第24章 彼の欲しいものは※【宇髄天元】
「ーっいて!」
ごんっ!と後ろへ頭突きすると、宇髄さんのおでこに当たり、するりと波奈から離れた。
じとっと波奈が宇髄さんをきつく見つめる。
「つれないなー」
「嗅がないでください!変態!」
「あ?お前夜はわかってんだろーな?いたずらすんぞトリックオアトリートだこら」
「残念でした!お菓子はちゃあんと準備してますよ!」
そう言って冷蔵庫を開けて、手作りのケーキを見せる。
すると宇髄さんは目が輝いた。
「うお!まじか…」
まじか、ともう一度言い、それをキラキラした目で見た。
「お前が作ったの?」
「そう、です」
「すっげえ嬉しい!食べんの楽しみ!」
え?こんなに感動してくれるの?
波奈はそんな可愛い反応の宇髄さんに胸を打たれた。
「早く手を洗ってきてください!」
「うん!」
いい返事を言って鼻歌を歌いながら、洗面所に消えていった。