満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第3章 嫉妬の先に※《煉獄杏寿郎》
その女性は遊郭で働いているそうで、昨日の夜に鬼に襲われそうになったところ、炎柱.煉獄杏寿郎に助けられた、とのこと。
すっっごく色気のある人…!!
波奈はたんたんと杏寿郎に話しかけるその女性のことをじっと見つめた。
色は白くて結い上げた髪は華やかで、着物は艶やかで、垂れ目な感じが艶っぽく、唇も紅い口紅がとても美しいと思った。
話し方もとてもゆったりしてて!
遊郭で働く方はこんなにも綺麗なのかと感心した。
「ほんとうにその節はありがとうございました…」
「なに!俺は責務を全うしたのみ!君が無事で何より!」
にこ!と笑った杏寿郎。
その笑顔に胸を射抜かれたであろう遊郭の女をチラッと見て、
あーあーこの天然タラシ…
と宇髄は呆れた様子で現場を見守る。
「そしてお怪我は大丈夫ですか?」
「ああ!どうともない!」
腕をあげてヒラヒラさせた。
その女性を助けた際に、鬼に付けられた傷だということだった。