満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第24章 彼の欲しいものは※【宇髄天元】
夕飯がお互い終わり、食器をシンクまで運び、スポンジを手に取って、お皿を洗おうとした。
が、スポンジを持ってる手首を、ガシッと掴まれた。
「…うずいさん?」
「俺がやるわ」
「え?いいですよ、わたしがチャチャっとやっちゃいますので」
「いいのいいの、お前風呂はいってこい」
「え、でも」
結構量がありますよ?フライパンにお鍋に、ボールに。
戸惑っていると宇髄さんの身体がふわりと屈んだ。
「お前のこと早く抱きてーからはよいけ」
と耳元で言われた。
ポトリとスポンジを落とす。
また耳と顔を赤くする波奈はカチコチに固まった。
「お前もそのつもりだろ?」
「…そ、それは、…」
そうです…と震えた消え入る声で答えると、宇髄さんはクククっと笑って、はいはやく行こうねーと、波奈の肩を後ろから押し、風呂場へと導いた。