満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第23章 おとなの…×××※【宇髄天元】
浴室からシャワー音が微かに聞こえるのを確認したあと、
リビングのソファーに腰を掛けて、
波奈から受け取った箱の包装紙をそろっと開ける。
…おいおいおい。とまた頭をかかえてしまった。
ド派手なパッションピンク色の箱は、やはり思った通りアダルトグッズである。バイブとローターか…
「…よもやよもやだわ」
同僚の口癖がおもわずでて、ため息をつく。
…つかこんなもん二次会の景品にすんじゃねー!
と腹立たしい気持ちが沸き起こるが、
ハタチそこそこの結婚式の二次会は若さもあってこういうノリが許されるのだろうか。若さとは怖いな、とゾッとする。
波奈が抱えていた紙袋を見やると、席次表と、小さなプチギフトと、名刺が何枚か突っ込まれていた。
席次表をふんふんと見たりして、それを直そうとすると、バサリと紙袋を落としてしまう。
名刺がバラバラとこぼれ落ちた。
ってどんだけ名刺もらってんだよ
とイラっとしながらそれを拾い上げる。
決して自分から見たわけではないが、たくさんの名刺には手書きで
連絡ください、やメッセージアプリのIDなんかもあり、ため息をつきつつイライラしながらそれをしまう。
幹事をしたやつの名刺には、
『大人のおもちゃの感想、また教えてくださいね!』と言う手書きの文字と、メッセージアプリのIDが書かれていた。
ダ〜〜もうくそがっ
ブチっと血管が切れるかのように腑が煮え繰り返り、
その名刺をバーンと紙袋へ放り込んだ。
本当はビリビリに破いてゴミ箱へ…といきたいところだが、彼女の許可なしにはそれはできない。
とりあえずこの箱を、寝室に投げ込む。