満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第23章 おとなの…×××※【宇髄天元】
マンションへ着く。八階角部屋のドアを開ける。
お邪魔します、と波奈は少し緊張気味に足を踏み入れた。
あ!そうだ、と言うふうに、波奈は俺がもっていた紙袋の中から、包装紙で巻かれた箱を取り出した。
「ビンゴゲームで4位だったのー!」
「お、やるじゃん」
ジャーン!と言うふうに俺の前へと見せる。
「中身は?」
「大人のおもちゃだそうです!」
「………は?」
波奈の言葉にピシッと固まる俺。
思考回路はバグってしまい、渾身のは?がでてしまった。
「幹事さんが1人で遊ぶものですけど、場合によっては2人でも3人でもできるって言ってたんですけど、どんなんでしょうね?パズルとかゲームかな?」
箱を持ちながら耳元で揺らすと、ガコガコと音が鳴っている。
硬そうな物質の音で、ゲーム?なんだろ?と呟いている。
波奈は包装紙をピリ、と開けようと指をかけた。
「あーー…ちょっとまてお前」
包装紙を開けるのを制止して、頭を抱える俺に ん?というド天然な表情をさせている。
『大人の玩具』という単語を、21歳までどうやって避けて通れたのかは知らないが、この箱の中身は所謂アダルトグッズであろう。
「?宇髄さん?」
「俺が開けて見といてやるから、もう風呂行けば?疲れただろ?」
「…?はい、じゃあ、お風呂行かせてもらいます」
ポン、と箱を渡される。
「あとで一緒に遊んでみましょ!」
と純真無垢な顔でそう提案されれれば、
「お、おう…」
と力無くそう答えるしかなかった。
波奈はニコッと笑って、お風呂の準備をして、浴室へ消えて行った。