満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第22章 青い春の彼女※【宇髄天元】
『宇髄先生』。そのワードに、今身を包んでるこの体操服が、急に恥ずかしくなったのか、波奈はカッと顔に熱が集まる。
宇髄は熱っぽい視線で、波奈の身体中を見る。
その視線に気付いたのか、
「う、うずいさん、体操服、好きなの?」
と波奈は宇髄を見上げながら聞いた。
宇髄は目を見開く。
「んなわけねーよ、体操服じゃなくお前が着てるからいーの」
そう。体操服なんて一切興味がないが、この体操服は、他の誰でもない波奈が着るからこそ意味を成すのである。
「ひゃ、ひゃい…っ、ん、!宇髄さんっ…!」
「宇髄先生だろ?」
体操服の柔らかな布の上から、優しく胸を揉みしだくと、波奈はビクビクと身体が反応した。
「ふ、感度良いな、体操服着て感じてんの?」
「ちがっ…!」
「嘘つくなよ」
両手を使って、大きな手で、包み込むように、体操服ごと胸を揉むと、波奈はんっん、と声が漏れてしまうのを、必死に我慢しているようだった。かわいい、かわいいな波奈。
「宇髄先生って呼んで、波奈…」
「はっ、ふ、っ、む、むりっ…」
「なんでよ」
「はうっ、だ、だって…っん、
なんか、い、イケナイことしてるみたい…っ」
それはそうだ。体操服を着た奴が、先生と呼んだ奴にエッチなことをされるんだもんな。
真面目な波奈らしくてハハっと笑ってしまった。
けどそんな背徳感は、時に快感をもたらす引き金になることもあったりする。
3年3組と書かれた体操服を着ている波奈は、たぶんそのことに気づいている。