満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第3章 嫉妬の先に※《煉獄杏寿郎》
「ぶははっ!爽やかに遊郭へ行くってお前の旦那は派手に面白いな!」
「もうっ!笑い事じゃないです宇髄さん!」
杏寿郎を送り出した次の日の買い物の帰りに、たまたま宇髄天元に出会った。波奈の持っていた荷物を運んでくれると申し出てくれて、一緒に炎屋敷へ向かっているときだった。
昨日の煉獄杏寿郎とのやり取りでのもやもやをふと話したら、思いっきり笑い飛ばされたのである。
「あの堅物煉獄が遊廓にいること自体笑えるな」
クククっとまだ笑いが収まらない様子である。
「おいお前〜煉獄が遊廓の色気にクラ〜といかないよーに下半身捕まえとけよー」
「…!ちょっと宇髄さん!」
宇髄が波奈の肩を組みながら下衆な忠告を波奈にけしかけるので、
波奈は顔を赤くして宇髄に怒った。
炎屋敷に着くとまた宇髄は波奈をからかいながら、荷物をぽんと波奈の頭に置く。
宇髄は見上げるほど背が高く、いつもこうやって小さな波奈の頭上にいたずらをするのだ。
宇髄は楽しそうにじゃーなーと大きく手を振り帰っていった。