満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第22章 青い春の彼女※【宇髄天元】
麦茶をごく、と飲みながら、宇髄さんは視線をじっと見つめてくる。
背中がぞくっとした。
こう言った警鐘は、最近よく探知できるようになった。
宇髄さんの切長の赤い目は、獲物を捕らえるように熱っぽい。
「…あの、宇髄さん、わたし汗かいたのでシャワーあび、
ーーーひぇっ!」
浴室へ向かおうと慌ててくるりと背を向けたが、宇髄さんは私の手首を捕らえた。驚いて声を上げてしまった。
警鐘は鳴り響く。その度に逃げようと試みてきた。
逃げられたことは、今までに無いけれど。