満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第21章 禁欲の果てに※【宇髄天元】
思い返してみると、一本筆は行方不明だと思ってたし、
自分のパーカーは、ん?なんか良い匂いする?と疑問に思ったことはあった。あれは波奈が洗濯したものだろうか。
「…あーも、お前はほんっと可愛いかよ」
可愛すぎて腹が立つ、イラっとしたまま、自分の着ていたTシャツを脱ぎ捨て、ベルトを外す。
もう自分の下半身は痛いぐらいにド派手なことになっている。
波奈は俺の行動を見据えて、瞳がゆるりと動いた。
ベッド横のチェストの中からコンドームを箱ごと取り出す。
素早くそそり立つ俺のソレに手慣れたように装着する。
波奈はその様子に慌てて目を逸らして、黙っている。
「…波奈、」
と呼ぶと、波奈は熱っぽい瞳をこちらに向けて、次の俺の行動に備えるように、はあっと息を吐いた。
「…愛してる」
「っ、わ、わたしも…っ」
波奈は覆い被さる俺の首に腕を回した。