満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第21章 禁欲の果てに※【宇髄天元】
「…な、波奈、ここ1人で弄ってた?」
「…へ、?」
「ここ自分で触ってないと3回もイかないよなー?」
ククっと笑いながら意地悪くソコを見据えると、波奈は真っ赤な顔がさらに赤くなって、波奈は激しく動揺する。
「…っ…」
黙り込む波奈はほんとに素直だ。
嘘がつけない。
「正直でかーわい」
「ふ、っぅ!」
耳元でまた囁く。それだけでイッたばかりの身体はビク、っと脈打った。
「どーいうふうにここ弄ってたか、先生に教えて」
手をギュッと握ってやり、優しく問う。
波奈は涙を浮かべて震える。
黙り込む波奈を見つめる。
「どこ使ってどーいうふうに触ってた?」
震える身体に覆い被さり問い詰める。
波奈はもう3回もイッて思考がふわふわしてるしで、たぶん何も考えられない。
波奈は素直で正直で、俺に流されて、俺の頼みならなんでも聞いてくれる、可愛い年下の彼女だ。
きっとこの問いにも答えてくれる、恥ずかしながらも必死に。
たぶん、波奈はめちゃくちゃに恥ずかしそーに
…指で触ってました、とか言っちゃうんだろーな。
ほんとーに可愛い。
波奈の答えをじっと待っていて、波奈はもう泣きそうな顔でもじもじと唇を震わせた。
「波奈?聞こえねーよ」
「…せ、せんせいの筆で、」
「…は?」
なんつった今。
「…美術準備室の、先生の使ってたふで…」
「……は?」
「…ごめ、なさい…っ大切なものだったらお返しします」
観念したように、波奈はもう一度謝った。
予想していた答えとは別の斜め上からの答えで、思考回路はめちゃくちゃだ。
「……」
「…せんせい?ほんとにごめんなさい、ひいたよね?」
「ばっか、おまえ…、ド派手に興奮したわ!」
「あ、あとせんせいのパーカー…」
「…は?え?パーカー?」
「先生すぐ準備室に放置してたから…」
それ握りしめながら…
なんてもう懺悔も良いとこで、波奈はずっと抱えていたであろう罪悪感を吐き出していく。
「勝手に使ってごめんなさい…」