満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第21章 禁欲の果てに※【宇髄天元】
「ーーえ、先生、ここすっごく高そう!」
あたふたする波奈をクックっと笑いながら店内へ。
波奈はむりむりむりなんて言いながら腰が引けているのをぐいぐいと押しやる。
波奈の誕生日。ちょっといいホテルの最上階の夜景が見えるレストランの予約をした。
夜景が見える壁際に通される。
「派手でいいだろ」
「緊張しちゃう!でも夜景がすごすぎる!ふふ」
きれい…と言いながらうっとりと夜景をみる波奈。
それだけでもうここに連れてきてよかったと思う。
「お前ももう高校卒業したし、大人だからこーゆーとこもいいでしょ」
頬杖をついてそう言うと、波奈はパッと俺の方を見た。
目を見開いて驚いているようだ。
「…せんせい、わたしのこと大人って思ってるの?」
「ふはっ!なんだそれ。ま、まだまだガキみたいなとこあるけどな」
そう言うと波奈は嬉しそうに笑って、また夜景に視線を戻した。