満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第21章 禁欲の果てに※【宇髄天元】
ーーーって、ピュアな恋愛かよ!
車のハンドルをギリッと握りながらアクセルを踏む。
ほんっとどーなってんだ俺は。
波奈が在学してるときは、波奈が俺に近づくたびに募る自分の欲求が恐ろしく、避けたり距離を保ったりしていた。
ようやく付き合えた。キスはするけどその先はまだまだ。
俺のことをまだ先生と呼ぶ。年上で大人の俺への憧れを好意と勘違いしているのかもしれない。もしその憧れがなくなったときは、波奈は俺から離れてしまうのだろうか。
そのときは、大人の俺が、やんわりと手を離すことが果たしてできるのだろうか。…手を離してやれる代物ではないことは、じゅうぶんわかってるけど。
俺ばっかりが好きみたいで、うん、笑えるわほんと。