満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第21章 禁欲の果てに※【宇髄天元】
家の前に着く。
エンジンを付けたまま、ゆるりと波奈の頬に手をつけて、ゆっくり波奈の顔に近づいて口付けをする。
先程一緒に食べたラーメンの香りがふわりと香る。
波奈はまだ緊張するのか、ふるふると震えているような気がする。
薄目で彼女を見ると、真っ赤な顔で俺の口付けをなんとか受け入れていた。…可愛いな。
たまらず舌を割り入れるが、波奈はびくんと体が揺れ、驚いたのかすぐに俺の口から離れてしまった。
「…せ、せんせい…っ」
離れた波奈は、
顔がゆでだこか?ってぐらい赤い。
「ん?」
「…お、おやすみなさい」
恥ずかし気に下を俯いて、波奈は言った。
「…ん。おやすみ」
ぽんと頭を撫でると、波奈はこちらをようやく見て、ニコッと笑って、車から降りた。
そのあとも俺の方をみて、ありがとうございました、と言って手を振った。俺も手を振りかえし、ゆっくりと車を走らせた。