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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第21章 禁欲の果てに※【宇髄天元】


「先生!」

こちらに気づいた波奈は、パアアアっと明るい笑顔で手を振って駆け寄った。…胸を撃たれる。可愛すぎて。
水色のワンピースに白のシャツを羽織ってるのが清楚、似合う。
足は動きやすくスニーカーを合わせている。
良い大人なので平静を装い、ひらひらと手を挙げた。

「おつかれさん」

「先生、なんかいつもと違うね?お出かけしてたの?かっこよすぎてびっくりしちゃった」

「ん、ちょっと用事。腹減ってる?」

用事っていうのはお前の誕生日プレゼントを選んでたの。言わねーけど。そして波奈は割と思ったことを恥ずかしげもなく言うところがある。素直な純な女の子だ。

「ぺこぺこすぎてやばい!ラーメン楽しみだなあ」

「ふっ、ラーメンでいいの?」

「ラーメン楽しみにしてたんだよ!ずっとまえに送ってきてくれた画像のラーメン」

在学中に酔っていきおいで送ったラーメンの画像。
波奈はそれをずっと食べたいと言っていたのだ。

「では行きますか」

「…う、うん!」

手を差し出した俺の手をじっと見て、かーっと真っ赤になっておずおずと手をそっと握る。

まだ手を握るだけで、こんな反応の、可愛いおれの年下の彼女。




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