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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第2章 傷を癒す※《煉獄杏寿郎》




「よし、塗りおわった!これで終いだな!」

「はぁ、…はあ!」

酸素を求めて波奈は息継ぎをする。

スルリと足を閉ざせてやると、
波奈は、自ら内膝を擦り合わせた。

「きょ、…じゅろさん…っ」

波奈が杏寿郎の手を掴んだ。
波奈は今にも泣き出しそうな顔で杏寿郎を見つめた。
顔は耳まで真っ赤である。

「あの、…っまだ、」

「まだ?」

「まだ…っ!」

その先が言えず、もじもじしてる波奈を見て、思わずフっと笑ってしまう。
俺の嫁はなんて可愛いんだろうと。

「薬を塗って欲しいか?」

杏寿郎は、そう言いながら、2本の指を波奈のソコをツツーっと撫でた。

「あ、!…ちが、指、じゃなくて…っ!」

波奈はぽろんと、ひとすじ涙を流した。

「も、がまん、できないです…っ」

震えた小さな声で波奈が言った。
ポロポロと涙は止まらない。

よもや またいじめすぎてしまった。
胡蝶にまた叱られてしまうな!


杏寿郎は波奈を引き寄せ、ぎゅ…っと身体を抱きしめた。


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