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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第20章 宇髄先生とわたし ー告白と相思ー後編


ぐいっと腕を掴まれた。
びっくりして固まっていると、目線の先の生徒会長も目を見開いてびっくりしている。

それからわたしを掴んだ手はぐるりとわたしの腕を絡ませた。
それから、

「ごめんね!この子ちょっと体調悪いみたいで…」

と言った。
咄嗟にその手の人を見ると、それはわたしのよく知っている人だった。

「ひ、ひな、雛鶴さん…っ!」

驚愕しすぎてパニックだ。口をパクパクさせる。

「波奈!体調悪いのに出かけたらダメじゃない」

と言われる。え?え?どゆこと?

「…えっと、あなたは、」混乱しているのはわたしだけではなく、生徒会長が聞く。

「従姉妹みたいなものかな!」

ニコッと雛鶴さんが言う。
黒髪を一つに上の方でキュッと絞り、目元の黒子がやけに色っぽい。
生徒会長もその笑顔で顔を赤くしている。

「ふああ!こ、これが男子高校生ってやつですか!可愛いいい!」

「こら須磨!そんないきなり触ったら可哀想だろ!」

さらに生徒会長は、目がくりっとした女の人に抱きつかれて腕を組んでいる。その横で女の人が怒っていた。波奈は須磨さん!!まきおさん!!とこれまたびっくりで叫んでしまった。

当然生徒会長は、いきなり可愛い女の人に絡まれてさらに驚いて赤面している。

「波奈ちゃんはぁ、体調悪いから、お姉さんと遊ぼっか!!」

「え?!いや、あの、…」


と言って、まだまだ混乱中の生徒会長は、まきおさんと須磨さんに引きつららて消えていった。


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