• テキストサイズ

満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第20章 宇髄先生とわたし ー告白と相思ー後編



「ーーーつまり、好きって告白したけどある理由で思いっきり振られた、と」

宇髄先生のことを伏せるとかなり短くなってしまったけど、しょうがない。波奈は恋夏さんにコクンと頷いた。

「波奈ちゃんみたいな可愛い子を振るなんて、なんてクソ野郎なのかしらね」

美人な顔をした恋夏さんが、クソ野郎と言うなんて意外だ。
そのクソ野郎は宇髄先生なんですけどね。言えないけど。

「…うーーん、それはもう、どうしようもないかなあ」

うう、やっぱりか、そうだよね、と炭治郎と善逸と伊之助は思った。

が、恋夏は続ける。

「どうしようもないけど、切り替えて次に行くのが1番!」

と。

「…つぎ、ですか?」波奈が口をポカンとして聞く。

「そう!新しい恋ってこと」

「そ、それは、好きな人以外の人とですか…?」

「うん!だってどうしようもない恋はどうしようもないんだし、悩んでる時間が勿体無いでしょ?だったら次にいくかなあ、無理にでも」

「無理にでも?」

「そうしていくうちに、だんだんその人のこと忘れちゃうんだよね、不思議と。恋の病は恋で治すのが1番!」

「…恋夏さん…っ
わたし、その人のこと好きで、大好きで…
でも、その人のことみたいに、他の人を好きになったり、
できるんですかね…っ」

波奈はまたぼろぼろと涙する。

恋夏さんは波奈の手を取りぎゅっと握った。


「ぜったいできる♩」と。


うん、この人に相談できてよかった。

炭治郎は心の中で恋夏にお礼を言った。


/ 818ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp