満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第2章 傷を癒す※《煉獄杏寿郎》
3日目
「今日で薬も最後だ!」
「は、はい…っ!」
杏寿郎は手慣れたように、波奈の足元に灯りを灯し、波奈の足へとするりと割り入る。
波奈は3日目でようやく拒否することを諦めて、杏寿郎のされるがままになっていた。しかし、今日で塗り薬はなくなり、痛みも完全になくなったので、今日でこの恥ずかしい行為は最後なのである。
波奈はほっと胸を撫で下ろしたのだ。
しかし、厄介なことが起こった。
昨日杏寿郎が薬を塗ったとき、波奈はどうも激しく欲情してしまい、達するすんでのところで杏寿郎に引っこ抜かれたものだから、昨日の夜から今日の夜まで身体の中の熱が収まらないのだった。
ごく、と杏寿郎は生唾を飲んだ。
手慣れたように胡蝶から貰った薬を指先に掬い上げ、波奈の内腿を押さえる。
初めの1日目はほんとうに下心が全くなくーーーは少し嘘だが、本当に心から波奈のことを治したいと思ったし、こうなった責任は無論自分にあるのだ。
が、薬を塗り始めてから、ふと、この置かれた状況はいささかどうも卑猥であり、ササッと塗って終わるつもりが、波奈の赤く熱った、泣き出しそうな顔が。そしてビクビクと反応する波奈の身体。
愛い…