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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第19章 宇髄先生とわたし –記憶と悲恋ー中編



前世の記憶とやらを思い出した。宇髄先生の和服姿と、思い出の花火が重なった瞬間、弾けるように。
それはひとつ思い出すと次々と記憶が呼び覚まして、
まだ頭がついていけないわたしを、
前世の恋人こと宇髄先生が、体調不良の早退という形で自宅まで送迎してくれたのである。

前世とはいえ宇髄先生姿の宇髄さんとわたしが、恋仲でのあんなことやそんなこともいっきに思い出してしまい、
宇髄先生が運転する車の中のわたしは始終顔を赤くして、もう宇髄先生の顔なんて到底見れなくて、。

「とりあえず休日はゆっくり休め、な?」と去り際に言われたけど、こくこくと顔も見れずに頷くことしかできなかった。

ベッドで少し休み目を閉じると文化祭の疲労感も手伝い浅い眠りにすぐ落ちる。
眠りに落ちると夢はだいたいあんな感じである。
波奈は若い。

土曜日と日曜日は、何度叫んでベットのシーツに顔を埋めたか分からない。

だって、初恋の、つい最近好きだと自覚したところの、そんな宇髄先生が、あられもない姿であんなことを。
それはわたしの妄想とかではなく、事実なのであるから困った。

男性と付き合ったことはおろか、キスやそれ以上のことなどまったくの皆無のわたしである。
そんなわたしが、経験もないのに過去にそうしてきたのだから、よくわからない状況で非常に混乱だ。
しかもしっかり気持ちが良いことも覚えている。
だからどうしたらいいのか。

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