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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第2章 傷を癒す※《煉獄杏寿郎》




『優しく満遍なく塗ってくださいね!』

怒った胡蝶しのぶが釘を刺すように杏寿郎に伝えたことを思い出した。

優しく、まんべんなく…

くちゅ、

「…ひゃっ!…っ」

冷たくとろっとした液体が、杏寿郎の手によって侵入してくる。
波奈びくんと跳ねるが、構わず杏寿郎は中へと指をすすめる。

「…っ」

薬ではない、波奈から溢れ出てくるものが、杏寿郎にもきっと伝わっているだろう。

「……」
杏寿郎は波奈のそこに、満遍なく薬を塗り続けている。

波奈は恥ずかしさで顔をおおい、杏寿郎の指がくるくると動くたび、びくびくと反応した。

「よし、これで終いだな!」

波奈?と言って、杏寿郎は波奈の足を閉じ、顔を見ると、

「よもや、大丈夫か?」

「ひゃ、ひゃい…!」

真っ赤な顔を手で隠して涙目の波奈が返事した。

「恥ずかしがることはない!
明日も俺が塗ってやろう!!」

にこっと笑ってそういう杏寿郎は、天然なのか策士なのかーーー

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