満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第2章 傷を癒す※《煉獄杏寿郎》
波奈はもう逃げられなかった。
こんなふうに真っ直ぐに傷を癒したいという杏寿郎に、いやらしい考えは一切ないのだとーー。
杏寿郎は波奈を布団に寝かせて、波奈の足と足の間に割り入る。
「ん、広げて、波奈。力が強いぞ」
足を広げようとする杏寿郎に、恥ずかしさもあって自然と力を込める波奈。
「…」
杏寿郎は波奈が力を抜くのをじっと待っているようだ。
…
こうなっては本当に、諦めるしかない。
波奈は、「もう、はやく塗ってくださいね…!」とついに完敗の言葉を発して、足の力を緩めた。
「善処する!」
ふ、と笑った杏寿郎は、グッと波奈の足を広げた。
「…っ…」
波奈は恥ずかしさで顔を手で塞ぎ、時間が過ぎるのをただただ待っていた。
杏寿郎が薬を手に取り、その液体をぬるっと指先に取った。
「…よく見えないな」
「へ、?」
杏寿郎がぽつりと言って、
灯りを波奈の足元に寄せた。
「え!?や、やだあ!」
そんな灯りを足元に照らされるとーーー!
恥ずかしさで泣き出したくなった波奈は、ズルズルと杏寿郎を退かれるようとした。が、杏寿郎は内腿をぐっと押さえて離してはくれない。
「塗るぞ」
杏寿郎はそう言って、優しく波奈のソコに侵入してくる。