満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第2章 傷を癒す※《煉獄杏寿郎》
波奈は湯船に浸かりながら、ふう、と息をついた。
杏寿郎は少し頑固で、こうと言ったら曲げない性格であった。
しかしながら、今日は胡蝶から貰った薬を、杏寿郎に、自分の秘部へ塗ってもらうなんてーーーー考えただけでもクラクラと上せそうであった。
やはりなんとか言って断ろう!と思い、湯浴みをあとにした。
襖を開けると、もう布団は2つ敷かれていた。
「湯浴みは終わったか?」
「お布団ひいてくれたんですね!」
「重いのを下ろすのは腰に響くと思ってな!」
「…」
杏寿郎さん…!すっごくソワソワしてる…!
杏寿郎は胡蝶にもらった薬の方をチラチラ見たり、布団を見たりとソワソワしている様子であった。
パチっと杏寿郎と波奈が目が合うと、
「波奈!」
「は、はい!」
「君に傷をつけてしまってほんとうに申し訳なかった」
「それはもう…」
「君の傷を癒したい」
ジリ、と波奈に近づき、杏寿郎の手がスルリと波奈の内腿を触った。
「き、きょうじゅろうさん、ほんとうに?」
「力を抜いて、波奈」