満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第18章 宇髄先生とわたし -出会と恋慕- 前編
初めは何もかもが新鮮だ。
先生も友達も、授業も放課後も。
クラスメートはとても明るく、中等部から上がってくる生徒、わたしみたいに外部から受験をしてここの学校に入学する生徒と、ちょうど半分ずつぐらいの割合だった。
中等部から上がってくる子達は、既にみんな仲良しなんだろうなと、輪の中に入れるかと心配したが、
校則違反なのに代々の形見だと言うピアスをつけてる優しい炭治郎や、校則違反なのに黄色い髪の毛の善逸、野性児なのかというほど破天荒な伊之助の3人は、すぐに話しかけてくれて仲良くなった。
担任の不死川先生は傷だらけで胸元が空いてるし初めは怖かったがすぐ慣れた。
木曜日、3限目、美術、宇髄。
そう書かれた時間割のプリントを何回も確認する。
あの背の高くて、ピアスをつけている派手な先生は美術担当なんだと知る。美術は得意ではないが、なんだかとても楽しみだ。
どんな授業をするんだろうか。
波奈は胸を躍らせた。