満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第17章 おかおをみせて※《宇髄天元》
「…おい波奈、その言葉しっかり最後まで覚えとけよ」
「…へ?ーーーきゃっ…!」
波奈は身体が反転したのを感じ驚き声を上げる。
トンっと頭が布団に降ろされたと思ったら、手首は押さえつけられていて動けない。
「えっ…?!え、うずいさん、?」
あれ?縛られていた縄…、
チラッと横を見るとブチっと引きちぎられた縄が転がっている。
ひえっと怖気付いた。いとも簡単に引きちぎられた。
実は縛られていたのっていつでも解けた?楽しんでいた?怖い…!
柱怖い…!
宇髄を見上げると、耳を責められて少し赤らんだ顔がじっと波奈を見据えている。美しい朱色の瞳は、ギラギラと獲物を捕らえたように熱がこもっていた。
「お前俺の顔見たいっつったなあ。ーーーこのまま顔見ながらいっぱいしような!」
笑いを含むその悪魔の提案により、先程の調子に乗ってしまった自分を思いっきり呪ってしまった。