満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第17章 おかおをみせて※《宇髄天元》
「ーーーおい、…どーいうつもりだ波奈」
「すいません!」
「いや、すいませんて」
波奈は、宇髄を布団の上に座らせ、宇髄の手を背中に回し、両手を縄で拘束する。
媚薬の効果か、ガクンと膝から崩れ落ちた宇髄のすきをみて、
ギュッ…っと強く解けないように縛りつけた。これは、雛鶴さんとまきおさんと須磨さんの3人に教えてもらった縛り方だ。
縛り終えた波奈は、宇髄の正面に正座した。
「おい波奈?」なにしてんだ、というふうに宇髄は波奈を見据えた。
後ろで拘束された、着流し姿の宇髄を見て、波奈はなんだかキュンと胸が締め付けられる。色っぽすぎてくらくらしそうだ。
「あの、今夜はわたしにすべて任せてもらえませんでしょうか!」
「…は?え?なに、俺だかれんの?」
「…だ、だって、わたしいっつも気をやってしまって、気持ち良すぎて、気を失っちゃって…っ
わたしだって、宇髄さんにもうダメと言わせて、
宇髄さんの気をやる顔…を…見、たい…んで…す……」
波奈は瞬時に真っ赤になってしまった。
改めて宇髄に、こういうことを言うのは非常に恥ずかしく感じ、そしてなんて自分ははしたないんだろうと、。
言葉尻は消えるように小さくなり、宙に舞ったが、でも、口に出した言葉はもう取り消せない。
「……お好きにどうぞ」
波奈の言葉を聞いて、一瞬驚いたような顔をしたが、含み笑いで宇髄はそう答えた。波奈は宇髄を見ると、額にうっすら汗をかいているし、なんだか少しばかり顔も赤いし、息遣いも、少し荒い。
媚薬の効果?だがしかし、宇髄さんはまだ全然余裕そうで、口角は面白そうに笑ってる。
「…お好きにします」
もう戻れない。ごくん、と唾を飲み込んで、波奈は腹を括った。