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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第17章 おかおをみせて※《宇髄天元》



ーーーよし。

と息をつく。夕飯のお味噌汁をお椀へよそうと、波奈は緊張が高まる。胸元から小さな瓶を取り出した。
それをお椀に、トプトプと注ぐ。

これは所謂媚薬というやつで、2週間前にまきおさんから貰った。

『宇髄さんにもうダメって言わせて宇髄さんの気をやる顔が見たいんです!ご教授ください!!』

と言ったら、まきおさんが は? と言う顔で思考停止した。
が、事情を詳しく話すと、じゃあこれやるよ!と面白そうに笑いながら、これをくれた。
薬に詳しいわたしでも、媚薬というのは見るのは初めてだ。
性欲増進?惚れ薬?これを飲むとムラムラがさらにムラムラするらしく…。でも本当にこんな薬で効果はあるのだろうか、と半信半疑だ。


「ーーーなんだ?人の顔じっと見て」

「あ、いや…っ、なんでもないです…っおいしいですか?」

「あぁ!うまいねこれ」

お味噌汁を、ごくりと飲んでる宇髄を凝視してしまった。
心臓がバクバクとうるさいが、媚薬入りお味噌汁を宇髄は飲み干した。


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