満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第17章 おかおをみせて※《宇髄天元》
宇髄が任務から帰ってきたのは、2週間後であった。
どうも隠れるのが上手い鬼であったため、時間を要したとのことだったが、宇髄も、同じ任務に当たった部下たちも、全員が無事であった。
鬼の情報収集に鬼探し、2週間ずっと歩き回ったそうで、柱の体力は軒並み外れているが今回ばかりは宇髄は家に帰ってくるなりぐったりだった。
「もうへとへとだわ」
「お疲れ様です。すぐご飯にしますね!」
無事に帰ってきたことを心から喜んで、ぼろぼろになった宇髄の手を取った。銀色の髪はいつもは整えられているのに、ところどころ飛び出してるのが、なんだか可愛い。
「それよりも風呂入りたい…」
と甘えるように波奈の首元にぽすんと顔を埋める宇髄さんがもうとても可愛い。
「そうだと思ってお風呂沸いてますよ!」
「さすが俺の嫁…!一緒に入る?」
「ふふ!入りません」
つれないねえ、と言いながら宇髄は湯どこへと消えて行った。