満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第17章 おかおをみせて※《宇髄天元》
ふと目覚めて、障子の隙間から見える優しい日の光により、1日の始まりを知る。
横に宇髄の姿が見ないことにキュっと寂しさを感じた。
綺麗に折り畳み準備しておいた宇髄の隊服と飾りはなくなっており、任務に出かけたことを悟る。
布団もぐっしょりだというのに、自分の身体はベタベタとしない。あんなに汗やいろんな…体液.…を身に纏ったのに…とふと疑問に思う。
…え、もしかして宇髄さんが身体を拭いてくれたのかも、とハッと気づく。そして波奈は顔を1人でにカーーーと顔を赤らめ、不甲斐ない自分にまた押しつぶされそうになった。
宇髄が鬼狩り任務から帰ってきてから3日経つ。
波奈はそれからというもの、宇髄に三日三晩激しく抱かれていた。
その3日とも、波奈は
こういうふうに身体を重ねても、最後はもう意識はなく、後半はまったく覚えてないのだ。
いつだって宇髄は波奈を何度も何度もイかせ、泣かせ、ようやく挿入…のときはもう、波奈はへとへとのグダグダになってしまう。
今夜だって、宇髄が最後まで気持ち良くなってくれたのか、もうわからない。
しかも最近は後ろからでしか、挿入してくれない。
ーーーというのも、気持ち良すぎるのか、それともまだ快感すぎるのが怖いのか、おそらく両方ではあるが、波奈は涙がポロポロと止まってくれない。初めて波奈が、閨で宇髄に涙を見せた時は、それはもう宇髄は動揺していた。ーーどうした?!と。
おそらく波奈が思うに、泣いてる波奈の顔を見たくないんじゃないかーー。と。そう思うと、ズンと気持ちが暗くなる。
波奈は後ろからでも十分すぎるほど気持ちが良いのだが、波奈は宇髄の顔が見たい。興奮して、余裕のない、イくときの宇髄さんが、どうしても見たいのだ。
なぜ見たいのかって、それは宇髄さんがちゃんと本当に感じているのか、確信が欲しい。