満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第16章 理性と欲情の狭間で※【宇髄天元】
『あっあっ…!おとばしらさまっ…!あ、っ、そこは、だめえっ…!』
『ふっ、あっ、あっ、まって、…っあ、も、ああっ!!』
『やめ、て、っあっあっ、おとばしらさまあっ…!!』
『…波奈っ!…』
ハッと目が覚めると太陽はもう高く上がっており、一瞬ここがどこだかわからなくなるが、
すぐにここが蝶屋敷であると理解した。
昨夜、倒れるように布団へと入ってから、疲れもあってか深い眠りに落ちたようだ。もうたぶん昼前である。
「…」
なんか…すっっげーー見てはダメな夢を見た気がする…
宇髄は天へ向かってそそり立っている元気な自分の下半身を見てげんなりとし、宇髄は片手で顔を覆った。
昨夜のことを、ぼんやりと思い出す。
波奈は大丈夫だろうか。
会いづらい。あいつもきっと気まずい思いをしてるはずだ…。
どうにか会わずに、ここを抜けよう。
よし!
宇髄はそう思い立ち、ベッドを降り、隊服に着替えたあと、
ガチャっとドアを開けた。