満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第1章 おかえりなさい※《煉獄杏寿郎》
半刻ほど経ち、
スっと襖が開いた。
杏寿郎さん、と起き上がり、声をかけようかと思ったが、
「フーーー」
と大きくため息をつく杏寿郎。
「お身体は大丈夫ですか?杏寿郎さん…」
波奈が布団から起き上がると
その声にビクン!っと反応して
「ん!よもやまだ起きていたのか!」
「杏寿郎さんの様子が気になって、起きていました」
「そうか!それはすまなかった!」
杏寿郎は、波奈の隣の布団の上であぐらをかき、ぺこりと謝った。
「お顔をあげてください、杏寿郎さん!
顔が少し赤く、息も荒いような気がしたので…」