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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第16章 理性と欲情の狭間で※【宇髄天元】



『人の色欲を限りなく淫らにさす血鬼術があるらしい』

初め、下級の隊士からそのような報告を聞いた時は、
は?んな血鬼術聞いたことない、と半信半疑ではあった。
が、次々とそのような報告書が上がる。
大体男の隊士は、花街へ飛び込むなり、自分で思う存分慰めるなりと欲望を吐き出し、太陽に何日か当たるとその色欲もやがては収まり、治るらしい…とのことだが、なんとも妙な血鬼術だなと、思ってはいた。

「ーーおい、波奈?お前もしかして血鬼術に…?」

と尋ねれば、波奈は真っ赤な顔でコクコクと頷いた。

男の隊士だけがかかる血鬼術だと思い込んでいた。
まさか女にも、波奈にもかかってしまうとは…迂闊だった。

そういえばこないだも波奈は血鬼術にかかり、
宇髄とともに小さな箱に閉じ込められたりしたが、
なんともこいつは不運なやつだ…。

波奈のその顔はもう困惑そのもので、
自分に降りかかっている身体の変化に、かなり動揺しているみたいだ。

無理もない。波奈はまだ15歳の少女だ。


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