満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第15章 合間のいたずら※《宇髄天元》
「おまえ、これぐらいでへばるとか鍛錬が足りねーんじゃねーの?」
おいおい、と呆れながら波奈に言うと、波奈は真っ赤な顔で涙目になっていた。身体はふるふると震えている。
「…ほらここ座れ」
「あっ、やだっ…」
宇髄はひょいっと波奈を抱き、波奈を宇髄の腰ぐらいにある机に座らせた。
「…やだ?ぜんぜんいやそうな顔に見えねーけど」
ハハっと笑いながら波奈を見上げる。
波奈は、目をとろんとさせ、はあはあと息をしている。
その顔は、とても気持ち良さそうではある。
「…これ見て何考えてた?」
宇髄は波奈の目の前で竹刀を見せる。
波奈はカーっと顔を赤くさせた。
「…な、なんにも考えてないです…」
目を逸らして小さくつぶやく。
「…ふーん?」
宇髄は余裕そうに、波奈の顔を覗き込んだ。