満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第15章 合間のいたずら※《宇髄天元》
「…」
波奈は、宇髄が持っている竹刀を見るだけで、ほわっと頬を赤くする。
その反応に宇髄が気付かないわけはなく。
宇髄はその可愛い反応に我慢ができず、誰もいないことをいいことに、波奈の頬に手を添えた。
ビクッと反応する波奈に、宇髄は身体をかがめて、顔と顔を近づけて、波奈の唇を奪う。
「ーーんっ…!」
波奈は急なことで驚いて身体をグッと硬直させた。
宇髄は何度も角度を変えて、波奈の唇をちゅ、ちゅ、と音が出るように口付けをした。
波奈の口に舌を割り入れて、舌を絡ませた。
波奈は身体がビクビクと反応して、顔を真っ赤にさせてそれを受け入れていく。
宇髄は竹刀を持つ手を腰の方に回し、波奈が逃げないようにグッと腰を近づけた。
ピチャ、という波奈と宇髄の唾液が絡む音。
宇髄は波奈の舌をいやらしく舐め回す。
その口付けで、波奈の脳内はどんどんと蕩けていく。
「…っう、……はあ…」
自然と出てしまう喘ぎに似た自分の声で、波奈はくらくらと目眩がしそうだった。
「…………うずいさ……っもう…っっ」
宇髄の艶かしい口付けが止めどなく注がれ、
波奈はだんだんと力が抜けて、がくん、と腰を抜かした。
「ーーーおっと、」
包帯を巻いてある左腕で、波奈の脇を支えた。
波奈はもう顔を真っ赤にして、ふらふらと足元がおぼつかない。