満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第15章 合間のいたずら※《宇髄天元》
波奈と宇髄が恋人同士であることは、もちろんここでは誰にも知られていない。
お互い業務に支障が出るからという理由だった。
なので、こうして隙あらば波奈を狙う隊士は、少なくはない。
宇髄は波奈が来てからのこの一週間、柱稽古の指導に加え、波奈に歩み寄る下衆な男に警戒し、苛立つばかりであった。
宇髄はいきなり、波奈の白衣のワンピースの裾に、竹刀を滑り込ませ、上へ持ち上げた。
「…きゃっ!なな、な、なにするんですかあ!!」
波奈のスカートの中があらわになり、宇髄は波奈のあらわになった足を見据えた。
「み、みないでください…っ!」
波奈は慌ててスカートを押さえ込み、真っ赤になり宇髄を睨んだ。
「…お前下帯つけてんの?」
波奈は女性用の褌を身につけており、それに宇髄は一瞬驚いたように言う。
「す、助平柱!」
「…は?」
すけべばしら?
「あーそ。俺は助平柱だよ。おらおら」
「あっ…!も、やめてください!!」
宇髄は調子に乗って、竹刀で波奈のお尻をぐり、とつつく。波奈はもう真っ赤になって怒った。
「、ていうか!柱稽古はどうしたんですか?!早く行ってください!」
もー!というふうに、波奈は宇髄をぐいぐい出口まで押した。
あーはいはい、と宇髄は気だるそうに部屋を後にした。