満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第15章 合間のいたずら※《宇髄天元》
「…あの、」
30分ほど時間が経ったころ、むくっと彼が起き上がり、波奈のほうに声をかけた。
「どうされました?まだ苦しいところはありますか?」
波奈が慌ててベッドに駆け寄り、手を添える。
「いえ、もうそれは、大丈夫です……あの、」
もご、と何か言いたげの彼を、波奈は見つめる。
顔が異常に火照っている、耳が赤い。
ーーー発熱?
波奈はサッと青くなり、慌てて彼の首元に手を当てた。
ーーー良かった、熱はない。
が、ますます彼は頬を染めてしまった。
「ーーあの、波奈さん、俺…」
首に添えてる波奈の手首を、そっと掴まれた。
「…?どうされました?」
じっと目を見つめられ、その目を離せずに彼を見つめ返した。
「おい」
しかし、背後からいきなり低い声が聞こえた。