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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第15章 合間のいたずら※《宇髄天元》



まだ歳もそんなにいっていない、波奈よりも少し若い一般隊士。一度蝶屋敷で治療したことがあり、顔見知りだった。
鎮痛剤入りの水をなんとか飲ませ、ベットに休ますと、だんだんと意識を取り戻した。
他に外傷はないし、少し休めば回復するはずである。

波奈はほっとしたようなため息をついた。


「…あ、気付かれました?」

「…あれ、おれ…」

「まだ休まれるといいですよ」

「…あぁ、…すいません…ご迷惑をおかけしました…!」

ふとゆっくり目を覚ました彼に声をかける。
まだぼんやりとした返答だが、
彼からは焦燥感が漂う。
まだ休んでいいと声をかけると、少し安心したのか、
彼はまたゆっくりと目を閉じた。


病室はシンと静か。
波奈の、カルテに症状などを書く音だけがカリカリと聞こえた。

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