• テキストサイズ

満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第13章 幼い恋心《宇髄天元》



「この俺に隠しごとかよ」

そう波奈に言い放つと、波奈はふるふると震える。

「………す」

「あ?」

「…だから…その文、…わたしが書いたんです…」


は?

お前が書いた文…?

「…だから読まないでえっ…」

宇髄は真っ赤になって泣き出しそうな波奈を見つめ、ピタッと動きが止まってしまった。

「…な、…え?…だれ、に…?」

「………宇髄さん……」

「は?」

宇髄は身体が固まり、そのあと全身の血がぶあっと顔中に集まるような感覚に陥り、顔の熱が上がった。

「ばっ…かかお前は…、なんで今更俺に恋文なんだよ…!」

片手で顔を覆い、ヘナヘナと座り込んでしまった。

そうか。
そういうことか。
チラッと見えた文字は、ちっこくて女らしい文字だと思った。
が、冷静さを失い、あの文は波奈が貰ったのだとばかり、そう思い込んでしまった。

/ 818ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp