満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第13章 幼い恋心《宇髄天元》
「か、返してください!」
「誰から貰ったか言え」
宇髄は恋文を波奈の頭上にひらひらとさす。
「いっいやです…っ!返してください!」
波奈はぴょんぴょんと飛んで文を奪おうと試みるが、
全く歯が立たない。
「…」
なぜ涙目。
宇髄は真っ赤になって泣きそうな波奈を見た。
「そんなにこの恋文が嬉しかったのかよ」
「違うっ…」
「誰からだ?」
「……」
ギュッと口を結び、耳まで真っ赤にさせてる波奈。
その顔を見ると、さらに怒りがふつふつと沸いてくる。