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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第2章 傷を癒す※《煉獄杏寿郎》



「ごめんなさい!!寝坊しました!!」

白い割烹着を慌てて付けながら、台所へ飛んでいくと、ふつふつとお鍋から湯気が立ち込めていた。
竈門に火は既についていて、朝ご飯の良い匂いが鼻をくすぐる。

「波奈さん!おはようございます!」

「千寿朗くん!ごめんね、寝過ごしちゃった…」

「いいんですよ、波奈さん!今日の朝は父上も手伝ってくれて、朝ご飯を作りました!」

煉獄家は杏寿郎の母上様がお亡くなりになってから、家事などは杏寿郎たち3人で担っていたので、とても手際が良かった。

「なので気にしないでくださいね!
さ!運びましょー!」

そう言って千寿朗がお盆にお皿を乗せた。
白いご飯に、焼き魚にお味噌汁にお漬物。
どれも毎日同じようなものだが、今日は自分が作ってない分とても特別に思えた。

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