満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第12章 残りの香り《宇髄天元》
仲がいいのね!宇髄さんと波奈ちゃん…!
と甘露寺はきゅんきゅんと胸が鳴った。
痴話喧嘩は他所でやってもらえますか?
と胡蝶はビキビキきている。
うむ!本当に2人は仲がいいな!
と煉獄は特に気にせず甘味を頬張った。
2人の仲のいい様子を聞いて、
炭治郎はピンときた。
やはりあの香りーー!
波奈のほうを見やった。
「そういえば宇髄さん、何か怪我でもしたんですか?」
「あ?してねーよ!」
「でも、今日は蝶屋敷にいらっしゃいましたよね?」
「は?」
ポカンとして宇髄は固まった。
「え?!」
波奈も慌てて声をあげてしまった。
スンスンとまた宇髄のことを嗅ぐと
「やっぱりこの香り!波奈から香ってきたんですよね!あとお布団からも!任務が終わったと聞いたので、お怪我でもしたのかと…」
炭治郎が言い終わると、現場はピシっとヒビが入ったような空気になった。