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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第12章 残りの香り《宇髄天元》



スン…と炭治郎が香りを感じる。
何か焦げたような…
その香りを辿ると、どうやら音柱、宇髄天元から香ってくる。

この香りは…羨ましいという香り?
少し怒ってる?
炭治郎は宇髄の方をチラッと見やると、宇髄は頬杖をついてむすっとしている。

はっ!
もしかして俺のこのちょこれーとぱふぇが食べたいのかも!



「宇髄さん、ちょこれーとぱふぇ、食べますか?」

「あ?!いらねーよ」

「遠慮せずどうぞ!!」

「いらねーって」

「でも、俺のこと羨ましそうな香りがします」

スンスンと炭治郎は宇髄の身体を嗅ぐ。

「な…っ?!って嗅ぐな!」

炭治郎を振り切るように宇髄は手をしっしとする。

「宇髄さん、チョコレートパフェほしいんですか?
わたしのフルーツパフェ食べますか?」

炭治郎の言葉を聞いた波奈が宇髄のほうを覗き込み、なぜか心配そうだ。
部下のチョコレートパフェが欲しいなんて言えないですもんね!
と言うふうに宇髄を見る。

「はい、どうぞ!」

差し出されたパフェを見て、見当違いもいいとこだ、とイラっとした宇髄は、
波奈の手首をつかみ、
波奈の手に持っているスプーンを口にパクんと入れた。

「!」

波奈はびっくりしてカッと顔を赤らめる。

「じ、自分で食べてください!」

焦ってあわあわと抵抗する。

「どうぞって言ったのはお前だろーが」

ぺろっと舌を舐めながらパフェの生クリームを味わう。

「もう…っ外ではそうゆーのやめてください!」

「んじゃ、2人ならいいのかよ」

「そう言う意味じゃ…っ」

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