満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第12章 残りの香り《宇髄天元》
「炭治郎、ちょこれいとだって!なんだろうね!全部美味しそうだね!」
「なんだろうね!このぱふぇも美味しそうだなあ」
炭治郎と波奈は2人で品書きを見る。
「全部頼め!ド派手に食べろ!ここは派手に俺のおごりだ!」
と宇髄は言ったが、
横から 「お館様からの心遣いですので宇髄さんには全く気にしなくていいですからね」と胡蝶は炭治郎と波奈に言った。
炭治郎と波奈はくすくすと笑う。
「宇髄さんは食べたんですか?」
「俺は一個食べたからいい。甘露寺と煉獄見てたら腹いっぱい」
「む?」
恋柱甘露寺蜜璃と、炎柱煉獄杏寿郎はいったいどれだけ食べたんだろうか。空のお皿がいっぱいあって、さらにはまだおかわりしたケーキを口に運んでいる。
「煉獄さんも蜜璃さんもいっぱい食べてすごいなあ」
「お前もド派手に食べろ!痩せすぎてんだよ!」
宇髄は頬杖をつきながら波奈に言った。
それから店員に、波奈の甘味のものを次々と頼んでいく。
「…宇髄さん保護者みたいなことしないでください」
じとっと宇髄を睨んで口を尖らせた波奈。
「…は?」
保護者?
そんなつもりは毛頭なく宇髄は動揺していると、
横で聞いていた胡蝶はくっくと笑った。