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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第12章 残りの香り《宇髄天元》



よかった、腫れてはいるが、そんなに大きく腫れていないし熱感もない。痛みも我慢できるぐらいなら、おそらく打撲かヒビ。
どちらにせよ冷たい貼り薬をして固定はしなきゃ…と、いそいそと炭治郎の腕に処置をしていく。

「波奈ありがとー!助かったよ」

「ううん!でも自信ないから後でしのぶさんにちゃんとみせてね」

縁側で2人で座りながら、にこにこと2人で笑い合った。

「今日は洗濯多いね」

炭治郎がたくさんのシーツの洗濯を見ながら言った。

「良い天気だからねえ…」

昨夜の、自分の敷布団のシーツを、宇髄との行為によってビチャビチャに濡らしてしまったことがハッと頭によぎり、ブンブンと打ち消した。


炭治郎は波奈の恥ずかしそうな香りがスン…と香って来た。

「波奈?なんか顔が赤いよ?」

「えっ!そうかな?!」

「うん」

「気のせいだよ!」


えー?そうかな?と炭治郎は波奈を不思議そうにじっと見据えた。

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