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満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】

第12章 残りの香り《宇髄天元》



音柱、宇髄天元は鬼狩り任務がようやく終わってくたくただろうに、波奈と会い身体を重ね、また朝早くに柱合会議に出るなんて…

柱、宇髄の体力にはいつも本当に驚かされる。



胡蝶が蝶屋敷を出てから、入院している隊士の傷の具合を一通り見て、投薬や処置を済ませた。カルテにも書き終えた。

その後はアオイとともに布団を一式洗濯して干していたら、

「こんにちはー!どなたかいますかー?」

と玄関から声が聞こえた。

「波奈!久しぶりー」

ひょこっと庭に現れたのは、大きい桐箱を背負った竈門炭治郎だった。

「炭治郎!久しぶりだね!どうしたの?」

パッと明るく炭治郎のほうへ駆け寄った。
炭治郎とは歳も近いこともあって、お互い高め合えるお友達だった。

「ちょっと鬼狩りでグキッと腕を曲げちゃって。診てほしいな」

ずいっと上げた左腕。痛そうだけど、へへっと炭治郎は笑った。

「大丈夫?!しのぶさんは今いないから、わたしでよかったら…」

折れてたらどうしよう、しのぶさんみたいに、上手く診察できるかな…とドキドキしながら、炭治郎の羽織をめくった。

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