満月の夜に【鬼滅の刃 煉獄杏寿郎 宇髄天元 R18】
第1章 おかえりなさい※《煉獄杏寿郎》
「そんな可愛い声だと、千寿郎が起きてしまうな…!」
杏寿郎がポツリと言った言葉で、波奈はサーーと顔を青くした。この壁の向こう側は杏寿郎の弟の千寿郎と、父親である愼寿郎がの部屋がある。
「…っ、きょじゅろさん、どうしましょ…っ」
動揺する波奈を見て口角を上げて
「だが心配ない!千寿郎は昔から一度寝たら朝まで起きない!」
と言って、波奈の首筋にちゅっと口付けした。
そのまま波奈の耳に
「…父上はどうか知らないがな」
と意地悪な様子で言った。
波奈は顔を青くして激しく動揺し、
泣き出しそうな顔をした。
「…杏寿郎さん、どうしよう、声…っ」
「心配は無用だ!父上は波奈と俺が仲睦まじいことを喜んでいるはず!」
「でも…でも…っ」
「波奈は俺のことだけ考えれば良い…」
「…んう、!」
「ほら集中」
杏寿郎は波奈の耳元で囁く。
そのまま舌を波奈の耳にねじ込み、ペロっと舐めた。